本記事では、卒業論文・修士論文をLaTeXで執筆するための方法についてまとめます。
TeXによる論文の執筆に関するメインページはこちらです。論文作成のための基礎事項として数式や図表の作成などはこちらのページでしっかりまとめています。
はじめに
LaTeXの利用について慣れていない場合は、まず以下の記事を読んでからこちらの記事を読むことをお勧めします。
LaTeXを既に使っている方は以下を読み進めてください。
卒業論文の章立て
各項目について、それぞれ解説していきます。
概要
概要は、論文全体を要約してまとめます。そのため、概要だけ読んで全体の流れがわかるように書く必要があります。学術論文の場合は和文であっても概要(abstract)のみ英語の場合があります。緒言、本文、シミュレーション・実験、結言から構成される全体が決まってから、それと整合するように記載する必要があります。
緒言
論文の位置付けを明確化するために書く文章です。どんな背景に基づいて研究を進めるか?先行研究とどのような違いを設定した上で論文を書き進めるかなどを記載します。また、本文以降で、どのような手順で論文を書いているかを説明するのも緒言の中で説明すべき内容になります。
本文
問題設定や、アイディア、主要な研究成果についてまとめます。
シミュレーション・実験
本文でまとめた内容の検証を行います。数値シミュレーションベースで検証するか、実験ベースで進めるかは論文によります。
結言
上記の内容をまとめ、結論付けを行います。結果をまとめるだけでなく、今後、この研究はどのように展開されるかなどの展望についても記載します。
参考文献
参考文献をリストとして記載します。
卒論・修論チェックシート
論文執筆時には(LaTeXに限らず)多くの試行錯誤が必要になります。チェックシートを利用して、論文を改定ごとに見直すというのが良い論文を執筆する上での近道です。
テンプレート
卒論・修論のテンプレートは以下のページに置いています。